医療ツーリズム事業
医療ツーリズム事業 概要
1 メディカルツーリズムとは、観光と医療サービスをセットにした海外旅行
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- メディカルツーリズムが人気の理由
- メディカルツーリズムで遅れをとっている日本
2 日本におけるメディカルツーリズムに対する取り組み
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- メディカルツーリズムに注目する理由は「旅行消費額の高さ」
3 メディカルツーリスト獲得に必要な3つのポイント
- ポイント1. JCI認証を取得すること
- ポイント2. 海外の医療機関とカルテや情報を共有すること
- ポイント3. 医療コーディネーターの確保や育成をすること
4 メディカルツーリズムを活用すれば、さらにインバウンドの売上アップが可能
日本におけるメディカルツーリズムに対する取り組み
- 日本では近年、医療を「国家の観光資源」としてとらえ、メディカルツーリズムを国の政策として積極的に推進しています。
- 日本のメディカルツーリズムに対する取り組みは2009年頃から本格化し、厚生労働省「医療ツーリズムプロジェクトチーム」、経済産業省「サービス・ツーリズム(高度健診医療分野)研究会」、観光庁「インバウンド医療観光に関する研究会」が相次いで立ち上がりました。
- 2011年1月には「医療滞在ビザ」が解禁され、医療滞在ビザにより、最長6ヶ月滞在が可能になりました。また3年以内なら何度でも入国可能となり、日本へ医療を受けに来るハードルが低くなりました。
- 医療滞在ビザ発給数からもわかるように、医療を目的として日本を訪れる外国人が年々増加しています。
メディカルツーリズムに注目する理由は?
メディカルツーリズムに注目する理由は「旅行消費額の高さ」
2019年1月に観光庁が発表した調査結果によると、2018年のインバウンド客の旅行消費額は4兆5,064億円でした。
国は2020年の東京オリンピックに向けて「訪日外国人旅行消費額8兆円」を目標に掲げており、さらにインバウンド消費の拡大が進められています。
そこで注目されているのがメディカルツーリズムです。
メディカルツーリズムは
・ 医療費用
・ 査証の取得
・ 同伴者の滞在
・ 長期間におよぶ滞在
・ 観光アクティビティ
をともなうことから、一般の旅行者に比べて旅行消費額が高くなります。
メディカルツーリストを多く誘致できれば、医療機関にとってプラスになるだけでなく、観光にともなって地域や自治体も売上アップが可能です。
外国人患者受け入れ環境の整備
ディスティネーション戦略
インバウンド・ツーリズムが我が国、特に関西圏における成長 の原動力となるために必要となるディスティネーション戦略について考えてみたい。
まず世界的な傾向として、世界各地の富裕層が向かうディスティネーショ ン・エリアとして、アジアの占める割合が増加してきてきることが目立つ。 欧米からはタイ(ブーケット、サムイ島)、インドネシア(バリ島)、モルディブ等が人気となっており、またアジア新興国の富裕層も急増していること から、彼らが距離的な要因もあってアジア自体のディスティネーションに向かっているのは明らかであろう。
UNTWO の調査によると 2020 年にはアジア太平洋エリアに 26%もの富裕層が集まると予測している。しかし、これら 富裕層に対する我が国の誘致は残念ながら低調のままであり、我が国はこの 世界的な傾向を見失っていたと言わざるを得ない。
関西は【食】や【医 療】や【観光】といった目玉セグメントを有する有利性からも「健康実現都市」といっ たコンセプトを掲げて、「産地で提供する○○シェフのアンチエイジング日本料理」や「○○医師の心臓手術と長期滞在ケア」といった、いわば「おもてなし周遊(ウェルネス・ツーリズム)」を目指す事のできる潜在能力があると考える。
医療ツーリズムの流れ(イメージ)
Medical Concierge【医療ツアーコンシュルジュ】
コンシュルジュ=総合世話係
いい旅・いい医療をお得に受けたい方に、お客様のニーズにあった最適な医療&旅を適切にご紹介し、よりご満足いただける時間が過ごせるようお手伝いをいたします。
- コンシュルジュの活動
- 適切な健康診断日程をご提案
- お客様個々にあった観光拠点のご紹介
- ご旅行日程での各種イベントご紹介
- おいしい地元ならではの料理のご紹介
- 全スケジュールのご提案
- 通訳業務
- ヘルプデスク
まとめ
メディカルツーリズムが人気の理由は大きく3つ
- 自国には無い高度な医療を受けることができる
- 自国と比べて割安に医療を受けることができる
- 医療を受けるまでの待機時間を短くできる
日本は諸外国と比べて高い水準の医療技術を持っており、その医療を求めて外国人の渡航者が増えています。
メディカルツーリズムは一般の旅行者に比べて旅行消費額が高いのが特徴です。国は2020年までに「訪日外国人旅行消費額8兆円」を掲げており、その達成に向けてメディカルツーリズムを国の政策として推進しています。
メディカルツーリストを獲得するためのポイントは、
- JCI認証を取得すること
- 海外の医療機関とカルテや情報を共有すること
- 医療コーディネーターの確保や育成をすること
現在も国や医療機関が協力し、新たな取り組みを進めています。安心して医療サービスを受けてもらえる環境が整えば、さらにインバウンドの売上がアップすることは間違いありません。